私が今まで体験した葬式は祖父と祖母の2回だけです。早くに亡くなったのは祖母です。平均寿命よりも10年近く早くになくなりました。祖父のほうは、平均寿命より10年以上長生きできました。正直2人は人生を半世紀近く共にして知り合いだってほとんど同じだったのですが2人の葬式は全く違うものでした。
何が違うかというと、規模です。祖母の葬式は年相応に葬式に参列してきた親類たちや祖母と同世代の友人から見ても、近年まれにみる豪華なものだったとのことでした。確かに、初めて見る親類が大勢いて、料理も豪華で言い方は悪いですが宴会のようでした。もちろん、これは庶民レベルの話です。
名士やお金持ちからすると簡素なものです。一方、祖父の葬式は寝屋川で家族葬による葬儀にしましたので、人も少なく地味に感じられました。実は理由についてははっきりしています。単純に祖母が亡くなってから祖父が亡くなるまでに多くの親類や知人が亡くなり、体が弱くなりで参列できる人が減っていたからです。このことから、私が思うことは長生きすればするということは多くの別れを経験するので、ある意味で不幸かもしれないと思います。