お葬式もお通夜も家族葬で行うスタイルが増えていますが、多くの葬儀社では、顧客の囲い込みの為に積み立て会員制度を設けています。この積み立て会員制度に加入していると、その葬儀社の会館で葬儀を営む際に料金の割引を受けられると言うものです。
この積み立て会員に加入するメリットとしては、料金の割引以外に、いざという時にどこで葬儀を営むべきかとバタバタせずに済むというメリットがあります。しかも加入名義人の2親等程度まで同条件が適用されるのが一般的で、高齢者の親族が居られる場合に加入しておくと便利です。
私も父が亡くなった時に、葬儀をどこで営むかでバタバタした事から、ある大手の葬儀社の積み立て会員になりました。お蔭で、母が亡くなった時には、バタバタせずにスムーズに準備が進められ、大変助かりました。
この様にメリットの大きな積み立て会員ですが、注意点もあります。それは会員を勧誘する際には、葬儀社は祭壇や棺等の様々な品のランクを低めのものを選定し、しかも必要最低限の品での料金モデルをカタログに記載されています。
これは嘘ではないのですが、いざ葬儀を営む際には各品のランクはどうしてもそれより1、２ランク上のものを選びがちです。その結果、心づもりしていた料金よりも30％程度高くなってしまったりするのです。
会員に加入する際には、実際に葬儀を営む際と同様の品物のランク選定をした上で見積もりしてもらい、正しい料金イメージを把握しておくのが大切です。