会社役員をしていた父の家族葬

昨年10月に父が亡くなりました。82歳でした。私たち家族は父の意志を汲んで家族と親族だけで行う家族葬で父と最後のお別れをしました。父は、会社を定年退職をした後75歳まで会社で役員をしていました。会社を離れて7年です。父が勤めていた会社関係の方にも父が亡くなったことは知らせずに葬儀をしました。
知人の家族が亡くなりご葬儀に出席した際感じたことは、一般的な葬儀をすると参列者の応対に追われ一番悲しんでいる家族が充分に古人とお別れをすることが出来ないということでした。悲しみを堪えながら参列者に一人一人挨拶をするご家族を見ているこちらも悲しくなります。それも大切なことは分かっています。

しかし、弔問客が帰ったその後に疲れ切った様子で古人を見つめるご家族を思うといたたまれない気持ちにもなりました。それを思ってのことか私たち家族の負担を考えてのことか父は「自分の葬儀は家族葬でして欲しい、大げさなことはするな」と言い残して亡くなりました。
私たちは家族と親族で父を見送りました。父が亡くなったことを知った多くの方々がお線香をあげに来てくださいます。私たちは家族葬を行った後でも先でも父がお世話になった方々に父が亡くなった報告と葬儀は家族で行うことなどをお知らせしておくべきだったと後悔しています。